施術直後の変化は戻ります
受けた直後に顔がすっきりするのは、皮膚や筋肉が引き上がったからではありません。
- むくみが抜けた
- 血流が変わった
- 筋肉の緊張がゆるんだ
こうした変化による見え方の違いと考えられています。すぐ出る変化は、すぐ戻ります。直後の写真で判断する必要はありません(→ 美容鍼でむくみは改善できる?)。
何を確かめたいかで、必要な回数は変わります
「いつから」の答えは、悩みによって違います。
その場で分かるもの
- 顔のむくみ感
- 咬筋のこわばり、あごの軽さ
こうした変化は施術直後に体感しやすいため、1回でも判断の材料になります。
数回かかるもの
- 肌の張り感、化粧のり
- 浅いシワ
直後には出にくいため、1〜3回試してから判断することになります。
なお研究では3週間で5回、6週間で12回といった設計が使われていますが、これは効果が出ると保証された回数ではありません。 研究に合わせて通う必要はなく、変化が乏しければ早めにやめて構いません。
どれくらい持つかは、分かっていません
やめた後どうなるかを追跡した報告は、ごくわずかしかありません。眉間のしわで「しばらく残っていた」という報告はありますが、規模が小さく、そのまま当てにできる内容ではありません。
たるみやほうれい線がどれくらい持つかを示すデータにいたっては、見当たりません。
「〇週間持続します」と言い切れる根拠は、現時点でないと考えてください。
見極め方:回数と期限を先に決める
確かなデータがない以上、自分の顔で確かめるしかありません。 だらだら通わないために、始める前に3つ決めておくことをおすすめします。
1. 何回で区切るか
むくみ・こわばりなら1〜2回、肌の張り感なら1〜3回を目安に試してください。回数を先に決めておくと、1回ごとに一喜一憂せずに済みます。
2. 何を見るか
「なんとなく良い気がする」では判断できません。見るものを1つか2つに絞ってください。
- 同じ場所・同じ時間帯・同じ照明で撮った写真
- 朝のむくみの出方
- 化粧のり
3. 変化がなければ延長しない
区切りの回数で変化がなければ、そこで一度やめる。これが一番大事です。「あと数回で変わるかも」で続けると、判断できないまま費用だけ増えます。
(→ 美容鍼を続けた結果どうなる?)
広告をどう読むか
- 「1回でリフトアップ」:直後の変化は戻ります。1回で効果を測った研究はありません
- 「〇週間持続」:持続を調べた報告はごくわずかです。根拠を確認してください
- 「必ず効果が出ます」:全員に出ることを示す根拠はありません
期待できることとできないことを分けて説明してくれるかが、施術者を選ぶ基準になります(→ 美容鍼の失敗は3種類)。
まとめ
- 施術直後の変化は一時的で、戻りやすい
- むくみ感・こわばりは1回でも判断の材料になる。肌の張り感は1〜3回試して判断する
- 研究の回数(5〜12回)は、効果が出ると保証された回数ではない
- やめた後どれくらい持つかは、分かっていない
- 回数と見るものを先に決めて、変化が乏しければ早めにやめる
参考文献
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Yun Y, Kim S, Kim M, Kim K, Park JS, Choi I. Effect of facial cosmetic acupuncture on facial elasticity: an open-label, single-arm pilot study. Evid Based Complement Alternat Med. 2013;2013:424313. doi:10.1155/2013/424313. → 3週間で5回という設計で行われた小規模な研究。対照群がないため、変化が鍼によるものかは判断できない。
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Haghir H, Yazdanpanah MJ, Farahmand SK, Khadem-Rezaiyan M, Azizi H. Is Acupuncture Effective in Diminishing Frown Lines? Evidence From a Randomized Controlled Trial. J Cosmet Dermatol. 2025;24(4):e70144. doi:10.1111/jocd.70144. → 6週間で12回という設計。施術終了から5週間後まで追跡している数少ない報告だが、参加者は72人と小規模で、偽の鍼とは比較されていない。








