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リスク・注意2026-03-05

痛い?内出血は?美容鍼のリスクと回避のコツをやさしく解説

痛い?内出血は?美容鍼のリスクと回避のコツをやさしく解説

「痛そう」「あざが残りそう」——美容鍼を検討するとき、こんな不安を持つ人は多いはずです。この記事では、大規模な前向き調査で報告されている副作用の頻度に加えて、実際の施術現場でよく相談される不安や対策もあわせて解説します。

鍼による副作用にはどんなものがある?

鍼は概ね安全な施術ですが、体に刺す以上「軽い副作用」は一定数起こります。代表的な4種類を頻度とともに整理します。
※ただし、ここで紹介する大規模調査は「美容鍼だけ」を対象にしたものではなく、鍼灸施術全般の安全性データです。美容鍼に完全にそのまま当てはめられるわけではありませんが、鍼による一般的な副作用リスクを考える参考になります。

内出血(あざ)・出血・痛み

日本の14,039施術を対象にした前向き多施設調査では、最も多かった副作用は皮下出血・血腫(2.64%)、次いで違和感(0.78%)、刺入部の残存痛(0.67%)でした。感染や重篤な有害事象の報告はゼロです。

内出血は概ね2週間程度で自然に軽快します。施術経験上、軽い内出血であればファンデーションで目立ちにくくできることもあります。
ただし、色味や範囲によっては隠しにくい場合もあるため、大事な予定の直前は気を付けましょう。

めまい・失神(迷走神経反射)

韓国の37,490施術を対象にした前向き全国調査では、失神(syncope)が1件報告されています。頻度は極めてまれですが、空腹時や緊張が強い状態で起きやすい反応です。施術中にフラッとしたら、我慢せず術者に伝えてください。

感染症

上記の日本の調査では感染の報告はゼロ。韓国の調査では、手関節の蜂窩織炎が1件報告されています。入院治療を要した症例でしたが、抗菌薬治療により後遺症なく回復しています。
なお、この症例は鍼単独ではなく、鍼・灸・カッピングを含む施術後の報告です。使い捨て鍼・手指消毒が徹底された施術所であれば、感染リスクは低く抑えられます。

神経損傷などのまれな合併症

韓国の大規模調査では、中等度の有害事象として神経損傷が2件記録されています。37,490施術中2件という頻度であり、重篤化した報告はありません。

受ける前に自分でできる5つの対策

「誰に任せるか」「情報をどう伝えるか」「受ける時期」「当日の過ごし方」「やめる判断」——この5点を意識することで、リスク管理につながります。

① 有資格者を選ぶ

日本でははり師は国家資格です。施術所に資格証の掲示があるか確認しましょう。加えて、未開封の使い捨て鍼・手指消毒・廃棄容器が目に見えるか、初回に問診と同意説明があるかもチェックポイントです。

② 服薬・持病を申告する

血液をサラサラにする薬(抗凝固薬・抗血小板薬)を服用中の場合、内出血のリスクが上がる傾向があります。糖尿病など感染リスクが上がる状態も事前に伝え、施術の適否を相談してください。薬だけでなく、ビタミンE大量摂取・EPA/DHAサプリ・消毒薬アレルギー・失神の既往なども申告しましょう。※自己判断で服薬を中断するのはNGです。

③ 受ける時期を選ぶ

撮影・面接など人前の予定がある場合は、目安として7〜14日前までに受けておくと安心です。初回は特に反応が読めないため、重要な予定の直前は避けるのが無難です。前日〜当日の飲酒・サウナ・激しい運動は控えましょう。

④ 当日の過ごし方を整える

空腹を避けて軽く食事と水分を摂り、深呼吸でリラックスして臨むことが、めまい予防につながります。顔周辺の施術があればノーメイクか薄化粧で行き、コンタクトは外せる準備をしておくとスムーズです。

⑤ 異変があればすぐ伝える・受診する

施術中にめまいや吐き気が出たら我慢しないで術者に伝えましょう。施術後に強い痛み・赤みの増悪・膿・発熱・視界の異常が出た場合は、速やかに医療機関を受診してください。

まとめ

数値で見るかぎり、美容鍼の軽い副作用(内出血・痛み)は一定数起こりますが、現在ある前向き調査の範囲では、重い有害事象はまれと考えられます。
※ただし、これらは美容鍼だけを対象にしたデータではないため、美容鍼のリスクを考える際の参考情報として見るのが適切です。

こんな人は特に事前確認を

  • 抗凝固薬など血液に影響する薬を服用中の方
  • 糖尿病・免疫疾患など感染リスクが高い状態の方
  • 過去に鍼で気分が悪くなったことがある方

安心して受けるためのポイント

  • 資格・衛生環境を確認した施術所を選ぶ
  • 自分の体の状態を正直に伝える
  • 大事な予定の7〜14日前までに受ける

疑問点は施術者に事前相談し、納得してから受けることをおすすめします。


参考文献
  1. Furuse N, Shinbara H, Uehara A, et al. A Multicenter Prospective Survey of Adverse Events Associated with Acupuncture and Moxibustion in Japan. Med Acupunct. 2017;29(3):155-162. doi:10.1089/acu.2017.1230.
    → 日本14,039施術の前向き多施設調査。内出血2.64%、感染ゼロの根拠。

  2. Won J, Lee J-H, Bang H, Lee H. Safety of acupuncture by Korean Medicine Doctors: a prospective, practice-based survey of 37,490 consultations. BMC Complement Med Ther. 2022;22:300. doi:10.1186/s12906-022-03782-z.
    → 韓国37,490施術の前向き全国調査。失神1件・神経損傷2件・蜂窩織炎1件の根拠。

  3. Bäumler P, Zhang W, Stübinger T, Irnich D. Acupuncture-related adverse events: systematic review and meta-analyses of prospective clinical studies. BMJ Open. 2021;11(9):e045961. doi:10.1136/bmjopen-2020-045961.
    → 軽度副作用(出血・血腫・痛み)の発生頻度と、重篤事象の稀少性を統合分析した根拠。

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